暮らしのステージ―あさひ流

特集

暮らしのステージ─あさひ流

 

Special topics
An appealing life in Asahi

旭市は海や海岸、豊饒の大地、温暖な気候、
人と人との温かいつながりなど、素晴らしい環境に恵まれたまちです。
東総地域の中核都市として、日々進化し続ける旭オリジナルの魅力を、
市民や来訪者の生き生きとした姿を交えて紹介します。
 
Asahi enjoys a wonderful environment, such as the sea, coasts, fertile land, mild climate, and warm people-to-people ties.
We introduce the charm of Asahi, which is evolving as a core city in the Toso region, with photographs of lively residents and visitors.

旭で働く

住みたい、住み続けたい

 旭市は千葉県北東部に位置し、九十九里浜の弓なりに続く海岸線が美しい、自然に恵まれた温暖で暮らしやすいまちです。地域に根差した産業は、全国トップクラスの産出額を誇る農業を基幹産業とし、首都圏に近い立地を生かし、商業、工業、観光の各分野で、さらなる発展が期待されています。地域の基幹病院である旭中央病院では24時間365日体制で質の高い医療を提供し、市民の安心な暮らしのよりどころとなっています。
 

新鮮な農産物を安定して供給するため、さまざまな支援をしていきます

Work in Asahi

To succeed in life, an ideal place to stay in or move to
The City of Asahi is located in the northeastern part of Chiba Prefecture and features the sweeping curve of Kujukuri Beach. Its varied natural beauty, abundant fresh and delicious foods, and mild climate make the city a good place to live. Agriculture, which boasts some of the highest yields in Japan, is a key locally-based industry. Further development is anticipated in the fields of commerce, manufacturing, and tourism, by taking advantage of our location close to the Tokyo metropolitan area. Asahi General Hospital is open 24 hours throughout the year and provides high-quality healthcare, serving as a cornerstone for the citizens’ safety and security.

市民インタビュー

聞かせてください 旭の暮らし

「農業は楽しいもの」

 秋から初夏にかけてはキュウリを、夏場はトマトを、端境期にはブロッコリーとレタスを栽培しています。農業は3Kといわれていますが、法人化して規模を拡大し、子どもたちに夢を見せられるような職場にしていきます。
 

 

農業従事者 加瀬 不二男さん(後草)
「大きな病院があると安心感につながります」

 総合診療内科に勤めています。幼いころ祖父が入院した時そこで出会った看護師さんを間近で見て、地域に役立とうとの思いで看護師を目指しました。より多くの症例を見てスキルアップをしていきたいと思います。
 

 

旭中央病院勤務 岩﨑 有希さん(イ)

漁業 多くの漁船や釣り船が行き交う飯岡漁港

農業 干潟八万石での春の田植え

旭のトマトは国の指定産地で、産出額は国内トップクラス

旭のトマトは国の指定産地で、産出額は国内トップクラス

旭中央病院 日本有数の規模と設備を誇る地域の基幹病院

旭中央病院 日本有数の規模と設備を誇る地域の基幹病院

旭中央病院 日本有数の規模と設備を誇る地域の基幹病院

旭中央病院 日本有数の規模と設備を誇る地域の基幹病院

暮らしの安心を提供する
地域最大の病院

旭中央病院

 千葉県北東部と茨城県南部の中核的な基幹病院の役割を担う、診療圏人口100万人を擁する医療機関です。365日対応の救命救急が整えられ、地域住民の健康を守り続けています。平成28年4月には地方独立行政法人に移行し、さらに進化した医療提供体制の構築を目指しています。
市の基幹産業であり
県トップの産出額

農業

 温暖な気候を背景に、全国でも屈指の農業産出額を誇ります。主産物は、米、キュウリ、トマト、イチゴ、メロン、ナシ、豚、鶏卵などで、野菜、果樹、花卉、畜産物まで多岐にわたるのがその特徴です。施設の大規模化、農作物のブランド化が進み、農業先進地として注目されています。
海からの恵みは種類豊富で
漁獲量は県トップクラス

漁業

 県内2位の水揚げ量を誇る飯岡漁港。イワシ、アジ、サバなど、季節ごとに回遊する多品種の魚が水揚げされています。一方、未来型の「つくり育てる漁業」への取り組みや「丸干しイワシ」などの水産加工に力を入れ、安定した漁業経営を目指しています。

旭で育てる

未来の宝を地域で支える

 子育てや子どもを取り巻く社会の環境は、ライフスタイルの多様化により大きく変化しています。急速な少子化、就業する女性の増加、核家族化、地域コミュニティーの希薄化などにより、子どもを持ちたいと願う人たちが安心して産み育てる環境を、社会全体が協力して整える必要があります。子育てに対する理解を深め、未来をつくり次代を担う希望である子どもたちを、家庭、学校、地域、企業その他あらゆる分野の人々など社会全体で支援をしていくことが大切です。
 

Child-rearing in Asahi

Community support for our future treasures
The social environment surrounding child-rearing and children is drastically changing with the continuing diversification of lifestyles in Japan. Current society faces a declining birthrate, an increasing number of working women, a trend towards nuclear family households, and a weakening sense of community. We need to create an environment in which couples who wish to have children can give birth and raise children without any worries, with the support of society as a whole. It is important to improve our understanding of child-rearing and to support children, who will create our future, lead the next generation, and give us joy and hope, by collaborating with people in every area: at home, and in schools, communities, and companies.

子どもを安心して生み育てられる環境づくりに努めています

3歳児健康診査

飯岡保健センター

乳児健康診査

飯岡保健センター

親子が気軽に遊べる場です

子育て支援センターハニカム

指導員や友達と安全に楽しく過ごせます

放課後児童クラブ

子どもの健やかな成長と
家族をサポート

飯岡保健センター

 赤ちゃん全戸訪問事業、乳児健康診査、1歳6か月児健康診査・2歳児歯科健康診査・3歳児健康診査など、全ての子どもを対象に実施しています。仲間づくりを兼ねて妊娠、出産、育児などの基本的な知識を学ぶ、両親学級、子育て学級、離乳食教室など、さまざまな支援を行っています。
子育ての悩みを共有できる
乳幼児を対象とした遊び場

子育て支援センターハニカム

 核家族化をはじめとした、さまざまな社会環境から孤立しがちな子育てを支援するために設立しました。センターには子育てコーディネーターが常勤し、子育ての相談に応じたり、定期的に育児・健康などをテーマとした講演会を開催したりなど、さまざまな方法で子育てを応援しています。
放課後の安心な居場所づくりで
子育て支援

放課後児童クラブ

 小学生が安全にさまざまな活動ができるように、15の全小学校に放課後児童クラブを開設しています。対象は保護者が家庭外就労などで日中不在になる家庭の、主に3年生までの児童です。利用時間は、平日は放課後、土曜日と春・夏・冬の長期休暇時は午前8時30分から午後6時までです。

市民インタビュー

聞かせてください 旭の暮らし

「子どもとのスキンシップを持てる貴重な時間」

 以前は週2〜3回来ていましたが、保育園入園後は月2〜3回程度利用しています。ここは遊具が豊富で、子どもが喜んでいます。子育てコーディネーターさんは優しく何でも相談に乗ってくれ、非常に助かっています。
 

 

子育て支援センターハニカム利用者 島田 奈緒美さん 陽斗くん(ハ)
「子育てはとても楽しいです」

 今日は乳児健康診査で来ました。飯岡保健センターはとてもきれいで、保健師さんは気さくでとても話しやすい人ばかりです。旭市にはハニカムもあるし、お母さん同士が話せる場所があるのでとても良いです。
 

 

飯岡保健センター利用者 椎名 雅弥さん 比加留さん 麗華ちゃん(ニ)

旭で楽しむ

人でにぎわい活気にあふれる

  九十九里浜から北総台地まで、広大な旭市には飯岡刑部岬展望館〜光と風〜など見どころが多く、大勢の人が訪れます。また旭スポーツの森公園やあさひパークゴルフ場など、充実した施設でさまざまなスポーツが楽しめます。年間を通して繰り広げられる祭りやイベントでは、たくさんの笑顔が輝きます。まちは活気に満ち、夏の旭市いいおかYOU・遊フェスティバルや旭市七夕市民まつりでにぎわいは最高潮に。子どもからお年寄りまで一年中楽しめる魅力が満載です。
 
 

華やかな七夕飾りが施され、たくさんの人でにぎわう「旭市七夕市民まつり」

Amusements in Asahi

Crowded with people Filled with energy
 Many people come to the City of Asahi for its numerous sightseeing sites, such as the Gyobumisaki Observation Deck, Light and Wind, in the extended city from Kujukuri Beach to the Hokuso Plateau. People can enjoy various sports activities in our well-equipped facilities, including the Asahi City Sports Forest Park and the Asahi Park Golf Course. Festivals and events throughout the year attract many people. The city is filled with energetic people, and the hustle and bustle of the city peaks at the Asahi Iioka You-Yu Festival, and the Asahi Tanabata Star Festival in summer. Everyone, from children to the elderly, can enjoy a variety of events throughout the year.

市民インタビュー

聞かせてください 旭の暮らし

「健康のために100歳超えてもプレーしたい」

 平成20年にパークゴルフ場ができ、たくさんの友だちがプレーしていたこともあり、7年前から始めたパークゴルフ協会の最高齢者です。友だち同士でのスコアの競い合いが楽しく、雨の日以外ほとんど毎日通っています。
 

 

あさひパークゴルフ場利用者利用者 中西 秋美さん(ロ)
「復興支援の目的で8年前から参加」

 職場のやすらぎ園が参加していたことから、震災直後の平成23年から参加しています。七夕飾りがとてもきれいで、地域の人たちの熱い声援に元気づけられます。練習では厳しい指導もありますが、みんなが笑顔になれる祭りです。
 

 

旭市七夕市民まつり参加者 中山 怜子さん(中谷里)

飯岡刑部岬展望館〜光と風〜
この景色を見にたくさんの人が訪れる

復興の象徴として建てられた「希望の鐘」

 

波音と潮風が届く海辺の立地も魅力の一つ

あさひパークゴルフ場

威勢のいい掛け声で練り歩くみこし

旭市七夕市民まつり

大勢の人でにぎわう海浜花火大会

旭市いいおかYOU・遊フェスティバル

旭市自慢の絶景を楽しむ

飯岡刑部岬展望館〜光と風〜

 屏風ケ浦の西端に位置する刑部岬周辺は、上永井公園として整備されています。公園内の飯岡刑部岬展望館〜光と風〜からは太平洋と九十九里浜が一望できます。「恋する灯台」※に認定された白亜の飯岡灯台や、美しい音色を奏でる希望の鐘なども楽しめます。 ※(一社)日本ロマンチスト協会と日本財団より認定
スポーツレクリエーションで楽しく交流

あさひパークゴルフ場

 潮騒と潮風を感じながらプレーできる、九十九里浜に面した施設です。日本パークゴルフ協会公認の総延長約800mのコースは、18ホールを約1時間で回れ、世代を超えて楽しむことができます。各種パークゴルフ大会も開催され、市民の憩いの場としてにぎわっています。
絆を感じる旭の夏の風物詩

旭市いいおかYOU・遊フェスティバル&旭市七夕市民まつり

 7月下旬に飯岡の海岸で開催される旭市いいおかYOU・遊フェスティバルでは、花火大会や宝さがしなどが行われます。また8月6日・7日開催の旭市七夕市民まつりでは、華やかな七夕飾りが施され、踊りやみこしなどがまちを練り歩きます。

旭に集う

交流空間を創出

 豊かな自然、種類豊富な農産物、地元の偉人や歴史など、旭の優れた地域資源を最大限に活用した活動や触れ合いの場を積極的に作り出しています。その代表的なものが、観光の拠点の役割を持つ道の駅「季楽里あさひ」や幽学の里での米作りの体験などで、内外に広くまちの魅力を発信しています。さらには世代を超えた市民が一堂に会して楽しく交流する、旭市民体育祭を毎年開催し、卓球交流にも力を入れています。
 

Gatherings in Asahi

Creating spaces for interaction
We proactively create activities and spaces for interaction by making optimal use of Asahi’s excellent local resources, including its varied natural environment, its wide range of agricultural products, and local legends and history. Typical examples are the Kirari Asahi Michi-no-Eki, which acts as a hub for tourism, and the rice-making experience at Yugaku no Sato, through which we provide a range of information on Asahi. In addition, the Asahi Citizens’ Sports Festival, at which citizens, regardless of their generation, get together and socialize, is held every year. Social interaction is also promoted through table tennis.

市民の絆が深まるイベント「旭市民体育祭」

活気あふれる店内

道の駅 季楽里あさひ

イベントには毎回たくさんの人が訪れる

道の駅 季楽里あさひ

泥だらけになりながらの田植え

幽学の里で米作り交流事業

パン食い競走に自然と笑みがこぼれる

旭市民体育祭

世界ジュニアの日本代表選考会も行われる

卓球交流

季節を問わず楽しめる情報発信拠点

道の駅 季楽里あさひ

 野菜・肉・魚・果物・花などたくさんの特産品がそろう旭市。訪れる人が季節を問わず楽しむことができる里をコンセプトに、食ならなんでもそろう「食の郷旭市」の魅力を広く発信しています。子どもからお年寄りまで、気軽にみんながふれあい楽しめる施設です。
大原幽学ゆかりの田んぼで米作り

幽学の里で米作り交流事業

 およそ200年前、江戸時代にこの地を訪れ、農業技術の改革や農村生活の改善に尽くした大原幽学ゆかりの水田(国指定文化財)で、米作りの体験をしながら農村と都市との交流を図ることを目的としています。田植えから稲刈りまでのほかに、山あいの水田の生き物調査などを行います。
市民の一体感を深めるスポーツイベント

旭市民体育祭・卓球交流

 スポーツを通して明るく元気な旭市をつくろうと開催される市民体育祭。市内15の小学校区で競う採点種目と、誰でも自由に参加できるオープン種目が織り交ぜられた秋の一大イベントです。また2020東京オリンピック・パラリンピックを見据え、卓球交流にも力を入れています。

市民インタビュー

聞かせてください 旭の暮らし

「家族で楽しめる場所です」

 子どもが遊べる広い公園がすぐ隣にあるのがうれしいですね。いつも家族でぶらりと来て、最初に公園へ寄ってから買い物をします。ここは安いですし、地元のものだから安心です。
 

 

道の駅 季楽里あさひ利用者 嶋田 祐介さん 知子さん 依千花ちゃん(ニ)
「全てが貴重な体験」

 生協のチラシを見て初めて参加しました。宝探しや生き物調査など、毎回楽しいイベントが盛りだくさんです。子どもたちはカエル捕りや、田植え、稲刈りなどどれも初めての体験で楽しんでいました。
 

 

幽学の里で米作り交流事業参加者
峰 政貴さん いずみさん 滉貴くん 綾花ちゃん(東京都練馬区)

旭の協働

豊かな地域づくり

  旭市をより素敵なまちにしたい─。市民の創意と意欲をまちづくりに生かしたい─。
 地元をこよなく愛し、未来を担う旭の子どもたちにこの地域の素晴らしさを伝えたいと日々、信念を持って活動をしている人たちがいます。豊かなまちをつくり上げたいという高い理想を抱きながら、おのおのが仲間と協力し、旭の魅力をオリジナリティー豊かに表現しつつ可能性に挑戦しています。

Cooperation in Asahi

Creating a vibrant and collaborative community
We want to make Asahi an ever more attractive place to live. Citizens’ ideas and goodwill are tapped to build an ideal city. There are people who love Asahi and every day tell the local children, who will play a central role in the future, how wonderful it is. They have high ideals for creating a harmonious and prosperous city and work together to make known the charm of Asahi.

VILLAGE実行委員会
村長 赤座剛さん(鎌数)

 「地元はすごいぜ、楽しいまちだよ」
子どもや若い人にまちの魅力を伝えたい

 若手生産者や飲食店の経営者たちが“手をかけた特別のもの”を持ち寄るイベント「VILLAGE」を仲間とともに始めた。平成25年から通算8回。いつも予想を超える集客で、まちの可能性を肌で感じてきた。始めたきっかけは、実力とやる気があるにもかかわらず、少々くすぶっていた地元の若い経営者たちとの出会いだった。宣伝のための「イベントやっちゃう?」という流れは、地元に愛着を持ってほしいという想いも加わりVILLAGEにつながった。「プロ集団のイベントだから絶対に妥協しないでくれ。ここでしか手に入らないものにこだわってほしい」と、自分たちの仕事を大切にする人たちに、さらに高い要求を投げかけてきた村長。たくさんの「頑張れよ!」という応援や手応えをもらったと言う。
 「地元にいいお店がたくさんあることを知ってもらえたと思う。卒業した仲間もいるけど、自分はこれからもVILLAGEを続けていきたい。子どもたちに都会に出ても絶対に戻って来てほしいから。そのための“魅力づくり”は積極的にしていかなくては」
 今後は市外の人も視野に入れ「このまちを気に入って移住してもらえたら」と、旭の魅力を若者にPRするイベントへ、新たな形のVILLAGEを構想中だ。


“ダンスの素晴らしさ”を伝える本格的な舞台イベントを創設

 「ダンスに意欲的に取り組む子どもたちや、若者に本格的な舞台を体験できる場を地元で作りたい。そしてダンスの本質を伝えていきたい」 ―。普段は公民館などでバトントワリングを子どもたちに教えている鈴木さんは、一念発起しダンスイベント開催を企画。他のダンススクールの先生たちと共に準備に2年かけ、2017年12月に東総文化会館で「POWER DO!~Xmasの贈りもの~」を開催した。舞台で大勢の子どもたちを含む約300人のダンサーが、さまざまなダンスを披露。「本当に大変だったけど、仲間と力を合わせて実現できました」と鈴木さん。次回は収容の関係で入れなかった市民の皆さんにぜひ見てほしいと、日々指導に励んでいる。

 

POWER DO!
代表
鈴木和恵さん(野中)

 


 

高橋順子を囲む会
会長
渡邉昌子さん(上永井)

地域初の文学賞を創設―“ことば”でまちを元気にしたい

 郷土が生んだ詩人・高橋順子さんとともに、震災で疲労したまちを言葉の力で救いたい、まちの文化の発展に寄与したいと会を結成した。講演会、詩の朗読会や作品の紹介、震災を語り継ぐイベントを行うほか、高橋順子さんを審査委員長に、地域初の文学賞『旭いいおか文芸賞「海へ」』を平成28年に創設し、3回目を迎えた。この賞は海をテーマにした直筆の作品を募り、1次審査通過者は舞台で朗読発表を行う。市内全部の小・中学校の児童生徒が作品応募に取り組み、地域の子どもたちの新たなチャレンジの場にもつながっている。「賞の定着を目指しています。文化面で旭を盛り上げて行きたいですね」と、精力的な活動を日々続けている。


伝統の餅作りの普及など幽学の教えを伝承

 世界初の協同組合「先祖株組合」をつくった地域の偉人、大原幽学の教えを受け継ぐ会は23戸で構成される。さかのぼると明治時代からつながる会とのこと。現在力を入れているのは「性学もち」の伝承だ。幽学が考案した餅を伝承に近い形で作り方を統一し、普及活動をしている。「大原幽学 性学もち」で商標登録を新たに取得した。幽学の里米作り交流事業や市のイベントなどで「性学もち」を提供している。餅の作り手は会の女性部だ。「これからも大原幽学に関連するものでいろいろと取り組み、地域に伝えていきたいし、まちづくりにも関わっていきたい」と語った。

 

大原幽学仕法伝承会
会長 遠藤三男さん(長部)

 

あさひ砂の彫刻美術展
実行委員会
会長 太田博之さん(匝瑳市)

砂の彫刻で広く旭をPR

 「全国に広く旭市をPRしたい」と始まった砂の彫刻美術展は13回目を迎えた。飯岡海水浴場で1週間のお披露目となった今回は、2017世界大会チャンピオンの保坂俊彦さんの作品を筆頭に、石川県や愛知県、高知県から、地元の幼稚園、中学校、高校からの力作が勢ぞろいした。「制作者の方にいい作品を作ってもらい、お客さんに“すごいね!”と驚いてもらえるのがなによりですね」「砂像を通した仲間や制作者とのつながりが10年以上になります。これも大きな原動力です」と太田さん。今後は旭市いいおかYOU・遊フェスティバルとのコラボレーションも計画中で、連携してまちの活性化につなげたいとのこと。