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龍福寺の森 【県指定天然記念物】
名 称:龍福寺の森(りゅうふくじのもり)
所在地:旭市岩井120他
所有者:龍福寺

龍福寺の森は、JR飯岡駅の北方約4kmの飯岡台地に袋状に入り込んだところに発達した森です。
この森は、スダジイや、タブ、ヤブツバキなどからつくられている自然林で、仙滝山龍福寺に対する人々の信仰に支えられ、歴代の住職の努力によって残されてきた森です。
この森は、単にスダジイの極相林として特徴的であるだけではなく、非常に湧水が多いために土壌が常に湿潤にたもたれ、北東に飯岡台地を背負い南西に開いた地形が、この湧水の効果とあいまって、冬季温暖、夏季冷涼な気候をつくりだしています。そのために、寒地性の植物と暖地性植物とが混在して生育しており、学術上貴重な植物のあつまり(植生)を示しています。
また、ゴマナ、アケボノソウ、ハイチゴザサ、オタカラコウ、アマクサシダ、2mに及ぶコモチシダ、キヨスミイトゴケやモミの残存林など貴重な植物がみられます。また、シダやコケの種類も豊富です。森としては、スダジイの極相林、伐採跡地に生じたクサギ林(陽樹林)、スダジイ林へのうつり変わり(遷移)の途中にあるアラカシの林、スギやクロマツの人工林を観察することができます。龍福寺参道入口にある溜池には、水辺に生える植物の“すみわけ”(帯状分布)が観察できます。このように龍福寺の森には、生態学上貴重な自然がたくさん残されています。
所在地
旭市岩井120
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