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玉崎神社 【県指定有形文化財】
名 称:玉崎神社(たまさきじんじゃ)
所在地:旭市飯岡2126
所有者:玉崎神社
※玉崎神社の「崎」の字は正しくは、山へんに「竒」です。
日本武尊が東征のおりに上陸し、海神玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祀って創建されたと伝えられる古社で、古来武門武将の崇敬が篤く、源義家、千葉常胤らが参拝しています。
本殿と拝殿、狛犬は県指定文化財となっています。
【玉崎神社本殿】
社殿は本殿と拝殿を幣殿でつなぐ権現造である。
本殿は、正面に板扉、側背面は格子の裏に板を貼った蔀(しとみ)状の壁を設けている。虹梁(こうりょう)、大瓶束(たいへいづか)等に中世末期の様式が残り、蟇股(かえるまた)等には江戸時代の様式が加わり、本県におけるこの時代の建築の傾向をよく伝えている。屋根は当初草葺であったが、後に銅板葺に改められた。また、向拝は両側面の板戸の材料が新しいことから、もともとは吹き放ちであったと思われます。昭和48年3月2日に県の有形文化財に指定されました。
【玉崎神社拝殿 附 棟札(むなふだ)2枚 奉加帳(ほうがちょう)2冊】
正面に一間の向拝、千鳥破風を設けている。また、外部四隅の柱上部にある阿吽の唐獅子や、向拝柱上部の飛龍の籠彫りをはじめとする彫刻は、石田丹治栄貞(しげさだ)や岡佐内耕浚(おかさないこうしゅん)ら、江戸時代末期、当地が生んだ名工たちの力作です。平成17年3月29日に県の有形文化財に指定されました。
【古瀬戸狛犬】
2躯ともに吽(うん)像で、1躯は頭から胸にかけて乳白色の釉が、他の1躯は全体に褐色の釉がかけられています。社伝では、乳白色の釉をかけたものを雄像、褐色の釉を雌像としています。雄像は、髪が肩まであり、その先端は房状。眉、頭部、胸にヘラで装飾が施されていますが、毛並みは表現されていません。一方、雌像は、肩まで伸びる髪にはヘラで毛並みが表現されています。下顎の下に飾帯のような衿毛がついていることから、制作年代は室町時代と考えられます。
交通
JR総武本線「旭駅」から千葉交通バス「銚子双葉町」行きにて約15分、「玉崎神社前」下車徒歩1分