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帯状疱疹に気をつけよう

更新日:2025年4月1日更新 ページ番号:0027060 印刷ページ表示

皮膚の痛みや赤い発疹、もしかしたら「帯状疱疹」かもしれません

帯状疱疹とは

 帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスにより起こる病気です。初めてこのウイルスに感染すると水ぼうそうを発症し、完治後もウイルスは体内に潜伏し続けます。加齢やストレス等で免疫が低下するとウイルスが再び増殖し、帯状疱疹を発症することがあります。
 帯状疱疹は50歳以上になると発症率が上昇し、80歳までに3人に1人が罹患するともいわれています。治療が遅れると重症化したり、後遺症が残ったりする可能性もあるため、注意が必要です。

■帯状疱疹は増えている?
 近年までは、水ぼうそうを発症している子どもと接触することによって、大人は帯状疱疹の原因である「水痘・帯状疱疹ウイルス」に対する追加免疫を得ていました。しかし、平成26年に水ぼうそうの予防接種が定期化されてから、水ぼうそうの患者が減少し、追加免疫を得る機会も少なくなったため、帯状疱疹の発症率が増加する傾向にあるといわれています。

症状

 体の左右どちらかの一部にピリピリした痛みやかゆみが現れ、帯状に赤い発疹や水疱ができます。発熱、リンパ節腫脹、頭痛等がみられることもあります。経過としては2~4週間で水疱が破れ、かさぶたとなり皮膚症状は落ち着きます。
 皮膚症状が治った後も、痛みが長期間続くことがあります。これは帯状疱疹後神経痛という後遺症で、軽微な接触(タオルで顔や体を拭く、服を着る等)によって痛みを感じ、日常生活に支障をきたす場合もあります。

治療

 抗ウイルス薬の内服などが基本です。全身に水疱や激烈な痛みや合併症がみられるときは入院治療が必要になることがあります。
 症状を感じたら、早めに受診することが症状の重症化や長期化を防ぎます。

合併症

発症部位により以下のような合併症を起こすことがあります。
・目(視力低下)や耳(めまい、耳鳴り、難聴)の異常
・顔面麻痺 
・味覚障害  など

感染

 水ぼうそうの既往がある人には、感染することはありませんが、既往のない小児や妊婦が周りにいる場合、水ぼうそうの発症や胎児へ影響することがあるため注意が必要です。感染予防の例として、以下のような対策があげられます。

・発疹が出ている間はリスクが高い人に近づかない
・同居の人がいる場合は患部に触れるタオルを分ける

予防

■免疫力を高める
 免疫が低下しないように、日頃の体調管理が大切です。バランスのとれた食事、適度な運動、良質な睡眠、心身のストレスをため込まないなど注意しましょう。

■ワクチンで予防する
 帯状疱疹ワクチンは、主に50歳以上の人が接種できます。
このワクチンは、予防接種法に定められていない個人の判断によって接種する「任意接種」に位置付けられています。


 ※1,2を参考に接種するワクチンのメリットや副反応(副作用)について接種医などと相談し、よく理解し接種を検討してください。また、当日の体調や過去の罹患歴などによって予防接種を受けることが適当ではない方もいらっしゃいますので、予防接種を受けることが適当ではない状態に該当しないかについてもご確認ください。

帯状疱疹予防接種の費用助成があります。
帯状疱疹ワクチン
   

ビケン(乾燥弱毒生水痘ワクチン)

シングリックス(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン)
ワクチン種類 生ワクチン 不活化ワクチン
接種方法 皮下注射 筋肉内注射
接種回数 1回 2回
帯状疱疹に関する効果 接種後1年時点 6割の予防効果 9割以上の予防効果
接種後5年時点 4割程度の予防効果 9割程度の予防効果
接種後10年時点 7割程度の予防効果
※厚生労働省ホームページより

原因不明の発疹を見つけたら、早めに皮膚科へ受診を

 帯状疱疹の症状やその程度は人により様々です。初期症状は虫刺されやかぶれと間違う人もいます。重症化や合併症、後遺症を防ぐためにも早期の治療が重要です。自己判断で誤ったケアや放置をすると症状が悪化することがあります。原因不明の発疹をみつけたときは早めに皮膚科を受診しましょう。

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