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企画展「美を継ぐ者_帝室技芸員_濤川惣助」:令和2年10月15日(木曜日)
今日は、大原幽学記念館で行われている企画展
「美を継ぐ者_帝室技芸員_濤川惣助」に行ってきたよ。
濤川惣助さんは、旭市の出身で、明治時代に無線七宝の技法を
完成させた世界的にも有名な工芸家だよ。
それでは、早速展示品の数々を見てみよう!
こちらは、柳に燕図花瓶という作品だよ。
淡色のグラデーションの背景に、燕の飛ぶ様子が
有線七宝と無線七宝の組み合わせで表現されているね。
こちらは、波に鷹図額という作品。
明治22年(1889)にパリ万国博覧会に出品されたものだよ。
まるで絵画作品のような無線七宝の表現に海外の人々は
驚きをもって称賛したんだって♪
濤川惣助さんの作品は、当時から海外に多く輸出されていて
工房も一代限りだったから、現存するものは、少ないんだ。
どれも貴重な作品ばかりだね!
帝室技芸員というのは、帝室(皇室)による
美術工芸作家の保護と制作の奨励を目的として設けられた顕彰制度だよ。
七宝の分野では、濤川惣助さんと並河靖之さんの2名だけが
明治29年(1896)に任命されたんだ。
どの作品も繊細な技による美しさを放っていてうっとり。
今回の企画展は、作品を所蔵されている方のご厚意により実現したものだよ。
この技と美を鑑賞できるまたとない機会に、みんなぜひ、見に来てね!