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令和8年3月 市議会定例会施政方針
米本弥一郎
■ はじめに
本日、ここに令和8年旭市議会第1回定例会を招集し、令和8年度一般会計、特別会計及び企業会計予算のほか、条例の制定等の案件についてご審議を願うことといたしました。
開会にあたり、旭市20周年事業及び新年度における市政運営について、所信の一端を申し上げます。
本年度は、旭市20周年記念として、4月の袋公園桜まつりに始まり、8月の大相撲旭場所、2月1日に開催された旭市飯岡しおさいマラソンなど、様々な事業を開催し、さらには、11月9日を「いい旭の日」として記念日に制定いたしました。
また、11月には記念式典を挙行し、市内外から多くの方々に参列をいただきました。関係団体の皆様には、多大なるご支援とご尽力をいただき、この場をお借りして、改めて感謝を申し上げますとともに、心より御礼申し上げます。
この20年という節目の年を新たなスタートとして、次の10年、20年先の次世代へ豊かな旭をつないでいくために、今後も、市民の皆様や事業者の皆様とともに全力を尽くしてまいります。
■総合戦略・国土強靱化地域計画
はじめに、総合戦略について申し上げます。
総合戦略については、まち・ひと・しごと創生法に基づき、急激な人口減少に歯止めをかけ、地域の活性化を図り、持続可能な社会の実現を目指すものであります。
第3期総合戦略は、国土強靱化地域計画と行政改革アクションプランとを一体化させた、本市のまちづくりの指針であり、4月からは2年目に入ります。
SDGsの推進やデジタル技術を効果的に活用しながら、将来都市像である「みんなで創る未来ず~ っと大好きなまち旭~ 健康で心豊かな暮らし“ウェルビーイング”の向上~」が実現し、市民一人ひとりが健やかで幸せに、満足した暮らしを送ることができるよう、全力で取り組んでまいります。
1重点プロジェクト
次に、重点プロジェクトのうち、令和8年度に取り組む重点施策を、4つのプロジェクトに沿って申し上げます。
(1)旭ブランド創出プロジェクト
一つ目は、「旭ブランド創出プロジェクト」であります。
はじめに、海業の推進について申し上げます。
海業については、旭市海業推進事業計画を本年3月に策定し、令和8年度には、千葉県が事業内容や区域等を決定する漁港施設等活用推進計画を策定いたします。県の推進計画策定後、事業者を公募する予定となっており、市といたしましては、引き続き、参加意欲のある事業者を対象とした市場調査を行うとともに、海業の一つとして、釣り大会や直売などを試験的に開催し、市民や来訪者への事業周知に努めてまいります。
次に、園芸生産強化支援事業について申し上げます。
生産施設の整備や省力化機械の導入、AIなどを活用したスマート農業の取り組みに対する千葉県の補助事業に、市として上乗せして補助を行い、産地力の強化や農業の高収益化に取り組んでまいります。
次に、新規就農総合支援事業について申し上げます。
国の補助制度に加え、市単独による補助事業を実施し、親元での就農者への支援や市外からの新規就農者を積極的に受け入れるなど、農業者の確保と担い手の育成に取り組んでまいります。
次に、観光資源創出プロモーション事業について申し上げます。
本市の魅力を広く全国に発信するため、インスタグラムやYouTubeなどのSNSを活用した積極的な情報発信に加え、マスコミや旅行関連企業と連携し、景勝地や地元産品などを最大限に活用した観光資源の創出、さらには商談会等を通じて本市に訪れることを目的とする旅行商品化にも取り組んでまいります。
次に、観光イベント事業について申し上げます。
本市では、四季折々のイベントが開催され、市内外から多くの観光客にお越しいただいております。旭の夏の風物詩である旭市七夕市民まつりや大輪の花火が秋の夜空を彩るいいおかYOU・遊フェスティバルなど、地域の特性を生かしたイベントを中心に、元気な旭市をPRしてまいります。
次に、若者・女性の仕事づくりと雇用創出の強化、企業誘致等支援について申し上げます。
事業者のデジタル化支援事業については、専門家による伴走型の支援を通じて、業務効率化や働き方改革に直結するデジタルツールの導入を推進し、経営理念に基づいた持続的な成長を遂げられるよう支援していくとともに、引き続き多くの事業者に活用していただけるよう、事業の周知を徹底してまいります。
女性のデジタル人材育成については、本年度から実施した事業に対する受講者アンケートの意見を基に、今後は、AIの活用やWebデザインなど、より実践的なスキルの習得を支援することで、自営型テレワーカーとしての自立と女性のデジタル分野への進出を後押ししてまいります。
企業誘致等支援事業については、市内において事業所の新設又は増設などの一定の基準を満たす設備投資を行った企業に対して、税制面での優遇や雇用に対する奨励措置を講じることで、新規企業の誘致だけではなく、既存企業の事業規模拡大や市民の雇用確保についても引き続き支援してまいります。
(2)こども・子育て応援プロジェクト
二つ目は、「こども・子育て応援プロジェクト」であります。
はじめに、地域医療体制整備事業について申し上げます。
市民が安心して子育てできる環境づくりを推進するため、市内に小児科を開設又は診療科目として小児科を追加する医療機関に対し、開業費用の一部助成を行い、引き続き小児科の誘致に取り組んでまいります。
なお、小児科・産科の医師・助産師による「オンライン医療相談」については、登録者も順調に増えており、利用者から好評をいただいているところです。今後も、より多くの皆様にご利用していただけるよう周知を図ってまいります。
次に、出産・育児支援について申し上げます。
こども家庭センターについては、母子保健と家庭児童分野の相談・支援を一体的に行うことにより、切れ目のない支援を目指し、子育て家庭の不安の解消に努めてまいります。
次に、特定不妊治療費助成事業について申し上げます。
不妊に悩む夫婦に対し、医療保険の対象とならない先進医療に係る費用の一部を助成し、治療に伴う経済的負担を軽減してまいります。
次に、放課後児童クラブ運営事業について申し上げます。
放課後児童クラブについては、専門的な知識と豊富な経験を持つ民間事業者を活用することで、より充実したサービスを提供し、児童・保護者が安全で安心して利用できる運営を推進してまいります。
(3)つながる地域づくりプロジェクト
三つ目は、「つながる地域づくりプロジェクト」であります。
はじめに、移住・定住の促進について申し上げます。
本市に住みたい、住み続けたいと思う「旭のファン」を増やすため、市の魅力が伝わる情報発信と合わせて、定住促進奨励金の交付や移住に特化したウェブサイトの構築、民間企業のノウハウを活用した移住サポートセンターの運営などに取り組んでまいります。
次に、シティプロモーション推進事業について申し上げます。
本年1月に中村雅俊監督の映画「五十年目の俺たちの旅」とタイアップしたロケツーリズム事業を実施し、市内外の多くの方に本市の魅力を効果的にアピールすることができました。
今後も、公民連携による、積極的なロケ誘致・支援に取り組み、撮影された作品を活用しながら魅力的な情報を発信することで、シティプロモーションを推進してまいります。
次に、ふるさと応援寄附推進事業について申し上げます。
令和7年度から、地元に根差した商品開発と効果的なPRを得意とする中間事業者と契約し、本事業を積極的に推進しております。今後は、今まで以上に特色ある返礼品の開発を進め、本市の魅力を全国に発信してまいります。
(4)“健やかで幸せな”暮らしを守るプロジェクト
四つ目は、「“健やかで幸せな”暮らしを守るプロジェクト」であります。
はじめに、保健・医療の充実について申し上げます。
がん検診事業については、がんの早期発見・早期治療につなげるため、受診しやすい検診体制の整備と精密検査が必要となった方への確実な受診勧奨に取り組んでまいります。
また、がん治療に伴う外見の変化により、患者が抱える心理的及び経済的負担の軽減を図るため、がん患者アピアランスケア支援事業を新たに開始し、医療用補整具の購入等に対する助成を行うことで、社会生活の維持・向上を支援してまいります。
特定健康診査等事業については、国の制度である40歳から74歳に加え、本市独自の取り組みとして、国民健康保険に加入している35歳から39歳の方を対象に含めた健康診断を実施しているところですが、4月からは、対象年齢を19歳まで引き下げ、若年層の生活習慣病予防対策の充実を図ってまいります。
感染症予防対策事業については、乳幼児におけるRSウイルス感染症予防を目的とした、妊婦への母子免疫ワクチン接種が、本年4月から定期接種となることから、本市においても円滑な接種につながるよう周知啓発に努めてまいります。
次に、震災復興・津波避難道路整備事業について申し上げます。
飯岡地域の横根三川線については、県道飯岡片貝線から国道126号までの区間で供用を開始しておりますが、残りの区間についても早期の完成を目指し、引き続き事業を進めてまいります。
次に、2050ゼロカーボンシティの推進について申し上げます。
令和7年6月2日に「ゼロカーボンシティあさひ」を宣言し、ホームページ等で啓発を行い、脱炭素社会の実現に向けて、意識の醸成を図っているところです。
引き続き、環境との共生とカーボンニュートラルに向けた取り組みを推進してまいります。
2基本施策
次に、令和8年度の基本施策の概要を、総合戦略に掲げた4つの基本目標に沿って申し上げます。
基本目標1 魅力ある雇用を創出し、安心して働けるまちづくり
一つ目は、「魅力ある雇用を創出し、安心して働けるまちづくり」であります。
はじめに、農水産業の振興について申し上げます。
全国豊かな海づくり大会については、令和9年に開催される第46回大会に向けて、各種準備を進めていくほか、大会推進委員会や千葉県、関係機関と連携し、機運の醸成や情報発信に努めてまいります。
水田農業構造改革推進事業については、国際情勢に左右されない飼料用米等への転換を図り、地域の畜産農家と結びついた耕畜連携の取り組みを推進しております。主食用米の価格上昇の影響により、飼料用米等の取り組み面積が減少しているところではありますが、飼料用米を中心とした戦略作物の定着を支援し、再生産可能な米価の維持と、水田農業の経営安定を図ってまいります。
次に、商工業の振興について申し上げます。
商店街活性化推進事業については、市内の空き店舗活用や後継者の育成、各商店街が実施するイベントなどの商業活性化に向けた取り組みを支援してまいります。
また、実店舗での開業を目指す者に対し、大規模小売店舗内での試験的な短期出店費用の助成を新たに開始し、新規出店の支援を拡充いたします。
基本目標2 結婚・出産・子育ての希望がかない、誰もが生きがいを持てるまちづくり
二つ目は、「結婚・出産・子育ての希望がかない、誰もが生きがいを持てるまちづくり」であります。
はじめに、スポーツの振興について申し上げます。
あさひスポーツフェスティバルは、10月に市内複数のスポーツ施設で開催いたします。家族や友人と一緒に子どもから高齢者まで幅広い世代を対象とした体験型スポーツを実施し、一体感の醸成を図り、市民の健康保持、増進に繋げてまいります。
また、本年から防災フェアを同時開催し、防災とスポーツを組み合わせて防災を身近に感じながら、いざという時に役に立つ知識と技術を学ぶことができる「防災スポーツ」などを通じて、誰もが、楽しく、実感を持って防災に触れられる機会を提供します。
同時開催することで、スポーツと防災を気軽に楽しみ、市民の健康増進と防災意識向上の相乗効果を期待し、健康で災害に強いまちづくりを推進してまいります。
パラ卓球ナショナルチームの合宿については、継続して受け入れを予定しており、世界トップクラスの選手からの技術指導や交流試合などを通して、共生社会への理解を促進してまいります。
次に、子育て支援の充実について申し上げます。
乳幼児健康診査事業については、子どもの発達上の課題を早期に発見し、就学への円滑な準備につなげるため、これまでの乳幼児健康診査に加え、5歳児健康診査を新たに開始いたします。これにより、子どもと保護者が安心して就学を迎えられるよう、関係機関と連携を図りながら、支援を一層手厚くしてまいります。
保育所統合整備事業については、日の出保育所・とみうら保育所の統合に伴う日の出保育所の改修工事は、本日、工事が完了いたします。今後、完成検査を行い、4月1日から保育が開始できるよう準備を進めてまいります。
ゆたか保育所の解体撤去工事については、3月中旬に完了予定であり、順調に進捗しております。
また、まんざい保育所については、昨年11月に園舎の屋根が一部落下したことにより、現在、古城保育所で合同保育を行っているところです。4月1日から古城保育所と統合する予定であり、関連議案を本定例会に提案し、審議をお願いしております。
次に、学校教育の充実について申し上げます。
ひかた椿小学校については、令和9年4月の開校に向けて、学校運営などの具体的な協議や校舎などの施設改修を進めてまいります。
海上地域小学校については、統合校となる嚶鳴小学校の改修工事に向けた実施設計業務やプールの解体工事を予定しております。
北統合中学校については、本年1月に代表者会議を設置し、今後は、学校再編の可否のほか、統合校の位置、開校時期、名称について調査審議を進めていただきます。
また、新たに、矢指小学校と富浦小学校を対象とした旭地域南小学校の再編について、各小学校に地域検討会議を設置し、協議を進めていく予定です。
今後も、将来を展望した適正規模、適正配置を考慮するとともに、保護者や地域の皆様と合意形成を図りながら、学校再編を進めてまいります。
次に、芸術文化の振興・伝統文化の保存について申し上げます。
国指定文化財の大原幽学遺跡史跡公園については、整備基本計画に基づき、雨水排水対策として、排水設備や急傾斜地の保全工事、公園北側駐車場等の整備を進めてまいります。
次に、青少年の健全育成について申し上げます。
地域の文化・スポーツ団体が行う中学校休日部活動の地域移行の推進については、本年9月のスタートに向けて、準備を進めているところです。
地域移行にあたっては、これまで学校の部活動が担ってきた教育的意義と役割を継承しつつ、子どもたちの多様な活動体験の機会の確保と、将来にわたり継続できる環境の整備に努めてまいります。
基本目標3 ひとの定着・還流・移住の流れをつくり、人々が集いつながるまちづくり
三つ目は、「ひとの定着・還流・移住の流れをつくり、人々が集いつながるまちづくり」であります。
はじめに、交流の促進について申し上げます。
幽学の里で米づくり交流事業については、大原幽学先生ゆかりの水田を活用し、市民と都市住民が米作り体験などを通じて、農業の魅力を感じていただくとともに、本市の豊富な農畜水産物のPRを図ってまいります。
スポーツ交流については、世界ユース卓球選手権大会日本代表選手選考会や「ぽるぽろ」、旭市飯岡しおさいマラソン大会などを通じて、本市の知名度アップと都市住民等との交流を深めてまいります。
次に、旭市イメージアップキャラクター活用事業について申し上げます。
本市のイメージアップキャラクターである「あさピー」は、幅広い年齢層に人気があり、イベントへの参加やSNSを通して観光情報などのPRに活躍しております。
1月には、私もあさピーと一緒に職員募集動画をインスタグラムに投稿し、閲覧数が12万回を超える反響を集めたところであり、今後も、あさピーを活用した本市の情報発信に取り組んでまいります。
次に、安全で快適な道路の整備について申し上げます。
南堀之内バイパス整備事業については、3月中旬の全線供用開始を予定しております。谷丁場遊正線整備事業については、銚子連絡道路インターチェンジに接続する都市計画道路谷丁場遊正線の延伸整備に向けて、測量及び設計を行っているところです。引き続き、関係機関と協議を図りながら、事業を進めてまいります。
次に、安全・安心な水の供給について申し上げます。
水道事業については、旭市水道事業ビジョンに基づき、基幹管路及び基幹施設の耐震化を進め、安全・安心な水道水を供給してまいります。
次に、居住環境の充実について申し上げます。
都市計画については、将来にわたり安全で秩序ある良好なまちづくりを推進するため、市全域を都市計画区域とする見直しを進めているところであり、千葉県との協議も順調に進んでおります。最終的な決定の時期は、千葉県の都市計画の見直し時期と重なったことから、本年夏頃となる予定で、千葉県都市計画審議会等を経て、決定される見込みとなっております。
公共下水道及び農業集落排水については、経営戦略に基づき、適正な施設の維持管理を続け、暮らしやすい居住環境の確保に努めてまいります。
冠水対策排水整備事業については、旭地域イ地区の排水整備が、本年度末で事業完了となる予定です。また、旭地域ハ地区及び海上地域後草地区の2地区についても、浸水被害の解消や緩和を図るため、計画的に事業を進めてまいります。
基本目標4 将来にわたって元気な地域をつくり、安全・安心で暮らしやすいまちづくり
四つ目は、「将来にわたって元気な地域をつくり、安全・安心で暮らしやすいまちづくり」であります。
はじめに、保健・医療の充実について申し上げます。
滝郷診療所については、今後の常勤の医師が招聘できたことから、現在、4月からの診療体制について、調整を図っているところです。今後も、充実した地域医療を提供し、市民の健康維持・増進に貢献するとともに健全な運営に努めてまいります。
次に、地域包括ケアシステムの推進について申し上げます。
高齢者が住み慣れた地域で自立した日常生活を営むことができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援サービスを切れ目なく提供するための地域包括ケアシステムの充実を図るとともに、高齢化により増加する認知症の人やその家族への早期支援を行ってまいります。
次に、障がい者福祉の充実について申し上げます。
障がいのある人が住み慣れた地域で自立し、安心して暮らしていけるよう引き続き、必要な方が必要なサービスを受けられる体制を確保するとともに、それぞれに合った在宅生活や日中活動、地域生活サービスなどの障がい者福祉施策を推進してまいります。
次に、消防・防災力の強化について申し上げます。
消防施設整備事業については、新町地先にある老朽化した防火水槽を解体し、地上型耐震性貯水槽を設置することで、火災発生時の迅速な消火体制を確保いたします。
消防車両整備事業については、老朽化し、機能低下した消防署配備の指揮車を更新し、消防・防災力の強化に取り組んでまいります。
次に、消費者の保護について申し上げます。
消費者保護対策については、成年年齢の引き下げや、悪質な詐欺商法など、多様化する消費者トラブル等に対応するため、消費生活相談員のスキルアップに向けた各種研修の充実を図るとともに、関係機関との連携を強化し、消費生活センターにおける相談体制のさらなる充実に努めてまいります。
次に、廃棄物の減量化と資源の有効活用について申し上げます。
ごみの減量化推進事業については、廃棄物の発生を抑制し、限りある資源を有効的に活用する循環型社会の実現に向け、今後も、市民や事業者の皆様によるごみの減量化や3Rの取り組みを支援してまいります。
次に、自然環境の保全について申し上げます。
洋上風力発電の推進については、自然エネルギーの有効活用を推進するため、令和7年10月に「準備区域」として整理された旭市沖の海域について、早期の「促進区域」としての指定に向けて、関係機関と協力して取り組んでまいります。
次に、飼い主のいない猫の対策について申し上げます。
これまで本市では、望まない繁殖の防止や遺棄防止のため、飼い犬や飼い猫の不妊去勢手術費用の一部を助成してまいりましたが、飼い主のいない猫による生活環境被害を防止するため、新たに対象を拡充し、飼い主のいない猫についても手術費用の助成を行い、市民の良好な生活環境の保全とともに動物愛護思想の普及に努めてまいります。
■行政改革アクションプラン
次に、行政改革の推進について申し上げます。
行政改革の推進については、「第5次旭市行政改革アクションプラン」を指針として、将来にわたって持続可能な行財政運営基盤の確立が図れるよう、事業の必要性と効果を検証するなど、職員一丸となり取り組んでまいります。
自主財源の安定的な確保については、税を中心とした債権の回収を積極的に取り組んでまいります。市民負担の公平性を確保するため、債権所管課相互の連携を図りながら、徹底した収納業務に努めてまいります。
自治体DXについては、国の自治体DX推進計画の方針を踏まえ、第3期総合戦略を始めとした各種計画等を下支えする分野横断的な市の取組方針として、旭市DX推進計画を策定いたしました。少子高齢化や人口減少という厳しい状況の中でも、自治体としての機能を維持し、持続可能な市民サービスを提供していくために、市民、産業、行政の3つの視点から本市のDXを推進してまいります。
公共施設については、「旭市公共施設等総合管理計画」及び「個別施設計画」に基づき、類似施設の統廃合等により最適な配置を進めていくとともに、機能停止等の未然防止や更新費用の平準化を図るため、予防保全と長寿命化に取り組んでまいります。
また、未利用市有財産については、売却処分又は民間事業者による活用を進め、管理経費の節減と財源の確保を図ってまいります。
■物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金
次に、国の地方創生臨時交付金を活用した支援策について申し上げます。
「強い経済を実現する総合経済対策」を踏まえ、本市独自の支援策として、全市民に一人当たり1万1,500円の給付と、プレミアム率20%付き商品券の発行、さらには、水道基本料金2か月分の減免の3事業を予定しております。
■予算編成方針
次に、令和8年度の予算編成方針について申し上げます。
本市の財政状況は、令和7年度も引き続き、健全な財政状況を維持しておりますが、物価高騰の継続や人事院勧告に基づく人件費の増などに伴い、経常的経費が増加しており、財政調整基金の繰入も増加傾向にあることから、財政状況は年々厳しさを増している状況であります。
令和8年度の歳入は、雇用・所得環境の改善や景気が緩やかながら回復基調にあることから、市税の増収が期待できるものの、物価上昇の継続や米国の通商政策などの世界情勢が、景気を下押しする可能性もあることから、先の見通しは不透明であり、依然として予断を許さない状況であります。
一方、歳出においては、少子高齢化に伴う社会保障関係費の増加や老朽化が進むインフラ、公共施設等の維持更新にかかる支出の増加、物価高騰の継続による経常的経費の増加などが、引き続き想定されることから、以前にも増して財政負担が避けられない状況であります。
このような状況を踏まえ、令和8年度の予算編成にあたっては、社会情勢や国の動向、市民ニーズを的確に捉えながら、必要な事業を見極め、最も効果的・効率的な手法を選択し、事業の総量の最適化を進め、「チーム旭でまちづくり」の理念のもと、市民一人ひとりが健やかで幸せに、満足した暮らしを送ることができ、「ずっと住み続けたい」と思ってもらえるまちづくりを持続的に行い、将来世代に責任をもって引き継いでいくための予算編成方針としたところです。
この予算編成方針に基づき、将来都市像である「みんなで創る未来ず~っと大好きなまち旭~健康で心豊かな暮らし“ウェルビーイング”の向上~」の実現を目指して、一般会計の予算を328億2,000万円としたものであります。
特別会計は、病院事業債管理、国民健康保険事業、後期高齢者医療、介護保険事業で、192億2,000万円、企業会計は、水道事業、公共下水道事業、農業集落排水事業で、39億7,824万8千円となり、市全体の当初予算の規模を560億1,824万8千円としたところであります。

