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平成26年1月 一般・新年

更新日:2020年11月10日更新 ページ番号:0003495 印刷ページ表示

年頭所感 合併10年目の抱負

明智 忠直

 新しい年を、健康で希望に満ちてお迎えのことと思います。
 旭市にとりまして、今年は合併10年目の節目の年。これまで、新市としてバランスの取れたまちづくりが着々と進んできていると確信をしております。しかしながら、平成23年3月の東日本大震災の発生で復旧・復興事業を行っており、当初思い描いていたまちづくりから、多少遅れを感じていることは事実であります。
 昨年7月、私は市長二期目の信任を市民の皆さんからいただきました。再び市政を担当させていただくことになり、これからの4年間、三つの重点施策を掲げ、まちづくりを進めていきたいと思っております。
 一つ目の施策は「震災からの復興」であります。特に被災された方に安心で安定した生活を取り戻していただくためには、まず海岸線の防護施設の整備が不可欠と考えております。海岸では、県による飯岡地域からのコンクリート堤や富浦方面からの保安林を併設した盛り土による、築堤の整備が進められています。市では津波避難タワーを増設するほか、津波避難道路、いいおか荘屋上の避難施設の整備など、計画的に取り組んでいきます。
 震災からの復興で、もう一つの大きな柱は地域経済の再興と被災者の生活再建であります。災害公営住宅は3月完成予定で、仮設住宅などからの転居も間近であります。一方、消波ブロックが改修された海水浴場では、以前のにぎわいが戻ってくる見通しが立ってまいりました。あさひ砂の彫刻美術展、旭市いいおかYOU・遊フェスティバルの花火などをさらに充実させ、観光を産業の復興の大きな柱にしていきたいと思っております。
 農水産業では、飯岡漁港での水揚げも順調に回復し、野菜類も放射能の風評被害から脱却し、若い後継者がやる気を取り戻しつつあります。その気持ちを行政が一層盛り上げていかなくてはと、今、後押しをしているところであります。
 また震災を風化させないために、民間への貸し付けが決まったいいおか荘の一画に、防災教育施設として資料の展示など、語り継いでいく空間を作りたいと計画しております。
 二つ目の施策は「人口減少対策」であります。まず、少子化対策として、新たに第3子以降の保育所・幼稚園の保育料無料化を実現したいと考えております。また中学校3年生までの医療費の無料化、2歳未満児を対象とした紙おむつ購入券の支給、出産祝金の支給などは継続してまいります。そのほか、定住促進奨励金の支給、高齢者への予防接種費用の助成、さらに、優良企業を誘致できる優遇措置と、既存企業への支援も考えております。
 三つ目の施策は「旭市基本計画の推進」であります。リーディングプランの「医療・福祉の郷」「食の郷」「交流の郷」の三郷構想を基本に「日本一住みよいまち」にしていきたいと考えております。中でも旭中央病院は、県東部の拠点病院として安定した経営を続けております。今後も、充実した24時間救急医療体制の整った地域の拠点病院として、発展していけるものと確信しております。
 また今年は「道の駅」が建設に向かう年でもあります。食の大生産地である旭市の情報発信基地として、平成27年のオープンを目指し、準備を進めております。そのほか、交流の郷の顔として、イメージアップキャラクター「あさピー」、観光大使となった本市出身の演歌歌手の椎名佐千子さん、ミス七夕の皆さんなどに、旭市を大きくPRしていただきたいと思っております。
 7月で合併10年目となる今、私の強い思いであります一体感の持てる合併してよかったといえる町。人と人とのつながりを大事にする町。その先にあります将来都市像「ひとが輝き 海と緑がつくる健康都市“旭”」の実現を目指し、今年も走り続けたいと思っております。