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津波シェルターの導入
市長への手紙の趣旨
津波が発生した際に沿岸付近の住民が避難する場所として、津波避難タワー等がありますが、高齢者や障がい者向けに「津波シェルター」を導入してはどうかと考えています。健常者であれば自力で避難は可能だと思いますが、高齢者や障がい者の場合、避難は困難かと思いますので、いっそのことシェルター内に避難し、津波が収まった後で救出する流れの方がよいと考えています。
回答
津波シェルターについては、いくつかの形態が考えられますが、旭市の地形などを考慮した場合、国土交通省のガイドラインにもある「津波救命艇」が検討対象になると思われます。
津波救命艇については、防災力向上に有効な手段の一つではありますが、導入及び維持管理にかかる費用のほか、
(1)災害発生時はパニック状態が想定される中、高齢者や障がいのある方自身が、扉の開閉をはじめ装備品の使用が困難となる可能性があること
(2)ガイドラインに「救命艇への避難者を特定しない場合は、複数人の管理責任者を指定し、発災時には、そのうちの1人が救命艇に駆け付けて指揮を執る」とあること
などの理由から、当面は導入を見送り、津波シェルターも含めた有効な防災対策を研究します。
ソフト面の対策として、現在、高齢者や障がいのある方で、1人で避難することが困難な方には、災害時に「誰が支援するのか」「どこに避難するのか」などを決めておく「個別避難計画」の作成を支援しています。また、地域での「共助」に結び付くよう、自主防災組織の活動なども促進しています。