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令和4年3月 市議会定例会施政方針

更新日:2022年3月1日更新 ページ番号:0017683 印刷ページ表示

米本弥一郎

 

■1 はじめに

 本日、ここに令和4年旭市議会第1回定例会を招集し、令和4年度一般会計、特別会計及び企業会計予算のほか、条例の制定等の案件についてご審議を願うことといたしました。

 開会にあたり、新年度における市政運営について、所信の一端を申し上げます。

 

■2 総合戦略

 はじめに、総合戦略について申し上げます。

 総合戦略については、まち・ひと・しごと創生法に基づき、急激な人口減少に歯止めをかけ、地域の活性化を図り、持続可能な社会の実現を目指すものであり、令和4年度は、第2期計画期間の折り返し点である3年目を迎えます。

 コロナ禍ではありますが、いわゆるウィズコロナ、ポストコロナへの対応も視野に入れながら、できることを確実に実施し、市民が安心して暮らし、働き、子どもを生み、育てられるまちづくりを進め、将来都市像である「郷土愛からつなぐ未来 ず~っと大好きなまち 旭」の実現に向けて、引き続き取り組んでまいります。

 

◆ 重点施策 ◆

 次に、総合戦略の中で、令和4年度に取り組む重点施策を、四つのプロジェクトに沿って申し上げます。

 

◎ 地産振興プロジェクト

 一つ目は、「地産振興プロジェクト」であります。

 はじめに、道の駅「季楽里あさひ」を活用した交流拠点の形成について申し上げます。

 本市の産業や観光、地域の振興を目的に整備いたしました道の駅「季楽里あさひ」については、毎年100万人を超える来場者があり、売り上げも順調に伸びております。

 今後も、全国トップレベルの農業産出額を誇る「食の郷あさひ」の農水産物をPRするなど、本市のさまざまな魅力を発信する拠点となるよう、取り組んでまいります。

 次に、観光資源創出プロモーション事業について申し上げます。

 本市の魅力を広く全国へ発信するため、マスコミや旅行関連企業と連携し、地元産品や景勝地などを活用したPRや、新たな観光資源の創出と旅行商品化に取り組んでまいります。

 また、本年4月1日には、千葉県から飯岡刑部岬展望館が無償譲渡されます。これらを有効に活用し、国及び県の観光需要喚起策の動向を注視しながら、市独自の宿泊助成をはじめ、さまざまなキャンペーンを実施し、観光客の誘致を図ってまいります。

 次に、観光イベント事業について申し上げます。

 本市では、四季を通じてさまざまな観光イベントが開催され、例年多くの観光客が訪れています。令和4年度のイベントにおいては、新型コロナウイルスの感染拡大防止策を徹底し、安全に開催できるよう、実行委員会や関係団体とともに準備を進めてまいります。

 次に、雇用の促進や起業・創業への支援について申し上げます。

 創業支援事業については、市内で創業、起業を目指す方のために、商工会や関係機関等と連携し、創業セミナーを開催するほか、新たに経営支援セミナーを開催するなど、創業後の支援にも取り組んでまいります。

 また、旭市雇用対策協議会が例年主催している合同企業説明会など、地元企業と旭市の未来を担う高校生とのマッチング機会を提供し、若者の雇用促進に努めてまいります。

 企業誘致等支援事業については、市内において事業所の新設又は増設など、一定の設備投資を行った企業に対して、税制面での優遇や雇用に対する奨励措置を講じることで、新規企業の誘致だけでなく、既存企業の事業規模拡大や安定した雇用の確保を支援してまいります。

 

◎ 子宝育成プロジェクト

 二つ目は、「子宝育成プロジェクト」であります。

 はじめに、出会いの場創出事業について申し上げます。

 若者の定住化や後継者の結婚対策推進のため、積極的な情報発信を進めるとともに、新型コロナウイルスの感染拡大防止策を講じながら、魅力あるさまざまな婚活イベントを開催し、男女の出会いの場の提供に努めてまいります。

 次に、子育て支援について申し上げます。

 子育て世代包括支援事業については、新庁舎に設置した子育て世代包括支援センターに親しみやすい愛称を付けるとともに、事業の周知を図り、気軽に相談できる体制づくりに努めてまいります。また、関係機関との連携による切れ目のない支援を提供することで、育児不安の解消を図ってまいります。

 

◎ 故郷創出プロジェクト

 三つ目は、「故郷創出プロジェクト」であります。

 はじめに、ふるさと応援寄附推進事業について申し上げます。

 新たなポータルサイトの追加等により、本市のふるさと応援寄附は年々増加しております。今後も魅力ある返礼品の拡大に努め、産業の振興に結び付けてまいります。

 次に、シティプロモーション推進事業について申し上げます。

 本市にある地域資源を活用し、映画やドラマなどの撮影誘致・支援を行うとともに、作品の舞台を訪れてもらうロケツーリズムを新たに始めることにより、本市の魅力や認知度の向上を目指してまいります。

 次に、定住促進奨励金交付事業について申し上げます。

 本市では、人口減少対策の一環として、定住促進奨励金交付事業を実施しております。令和4年度からは新たに市内の若者を対象とした奨励金を創設するなど、今後も住んでみたい、住み続けたいと思えるまちづくりを進めてまいります。

 次に、幽学の里で米作り交流事業について申し上げます。

 大原幽学先生ゆかりの水田を活用し、市内在住者と都市住民が米作り体験などで交流することにより、農作物を作る喜び、食べる喜びを通して農業の魅力を感じていただくとともに、本市の豊富な農水産物のPRを図ってまいります。

◎ 安心形成プロジェクト

 四つ目は、「安心形成プロジェクト」であります。

 はじめに、地域包括ケアシステムの充実について申し上げます。

 高齢者が住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供する地域包括ケアシステムを充実させてまいります。また、増加、複雑化する各種相談に対応するため、市の中央・北部・東部に配置した地域包括支援センターと、市直営の基幹型地域包括支援センターが連携し、きめ細やかな支援を引き続き行ってまいります。

 次に、震災復興・津波避難道路整備事業について申し上げます。

 飯岡地域の横根三川線については、県道飯岡片貝線から国道126号までの暫定供用を目指して、国道部の交差点及び一部区間の工事に着手しております。

 旭地域の椎名内西足洗線については、全線の供用開始を目指して、椎名内地区及び西足洗地区それぞれの区間で工事を進めております。

 次に、地域公共交通の利便性向上について申し上げます。

 地域公共交通については、交通弱者の移動手段を確保するため、コミュニティバスやデマンド交通を運行しております。

 人口減少・少子高齢化が進展する中で、交通弱者のさらなる増加が見込まれることから、市民にとって利用しやすい持続可能な公共交通体系を構築するため、広く市民の皆様からご意見を伺いながら、令和5年度からの公共交通政策のマスタープランとなる「地域公共交通計画」を令和4年度末までに策定します。

 

◆ 生涯活躍のまち構想 ◆

 次に、生涯活躍のまち・あさひ形成事業について申し上げます。

 この事業は、まち全体の名称を「みらいあさひ」とし、まちの一部である多世代交流施設「おひさまテラス」を含む商業棟について、令和4年春のオープンを目指してまいりました。

 現在、事業者による建設工事が順調に進んでおり、ゴールデンウィーク前にはオープンできる見込みと伺っております。

 「おひさまテラス」については、オープン後に魅力的な講座やイベント等が展開できるよう、市と指定管理者が連携・協力しながら準備を進めており、詰めの段階にきております。

 また、この官民連携による取り組みをきっかけに、世界的な製薬メーカーであるノボノルディスクファーマ株式会社が世界の主要都市などで行っている、2型糖尿病抑制事業「CCDプロジェクト」の38番目のパートナー都市に本市が選定されたところです。

 昨年6月には、本市と千葉大学医学部附属病院、ノボノルディスクファーマ社が協定を締結し、「みらいあさひ」を主たるフィールドとして、ノボノルディスクファーマ社による支援の下、令和7年度末まで糖尿病患者の発症抑制と重症化予防のための共同研究を進めてまいります。

 市としても積極的にこの共同研究を推進していくため、本年4月に若手・中堅職員によるプロジェクトチームを組織します。

 このように民間事業者からの注目を集め、また内閣官房からも高い評価を得ている生涯活躍のまち・あさひ形成事業は、平成27年度に策定した総合戦略に構想として掲載して以降、7年の歳月を経て、いよいよオープンにたどり着くことができました。

 これも、ひとえに、地権者の皆様方をはじめ、市のコンセプトに賛同し、事業計画を提案していただいた事業者の皆様、関係機関の皆様方のご協力、そして、市議会や市民の皆様方のご理解があってのことと、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。

 この事業は、さまざまな可能性を秘めた、将来の旭市を見据え、契機となる事業であると確信しております。

 まちが完成した以降も、子育て世代を中心とした多世代が交流することで賑わいを創出し、いつ行ってもワクワクする施設になるよう、全力で取り組んでまいりますので、今後とも、ご理解とご協力をお願いいたします。

 

◆ ストップ少子化大作戦 ◆

 次に、「ストップ少子化大作戦」について申し上げます。

 本市では、これまでさまざまな子育て支援策を実施してまいりましたが、総合戦略に示してある数値目標をクリアするには至っておりません。

 そこで、「おひさまテラス」が開設予定である令和4年度からハード事業・ソフト事業の双方から少子化に歯止めをかけるため、従来の単独の事業の実施だけでなく、「結婚~出産~子育て~定住」を一連のものと捉え、さまざまな事業を一体的かつ効果的に組み合わせ相乗効果を創出すべく、コラボ企画や一元的な情報発信などの工夫を凝らし、切れ目のない支援事業を進めてまいります。

 この結婚から定住まで切れ目のない各種支援事業を「ストップ少子化大作戦」と命名し、異なる部署と連携した「チーム旭市役所」として取り組んでまいります。

 

◆ 基本施策 ◆

 次に、令和4年度の基本施策の概要を、総合戦略に掲げた四つの基本目標に沿って申し上げます。

 

◎基本目標1 魅力ある雇用を創出し、安心して働けるまちづくり

 第一は、「魅力ある雇用を創出し、安心して働けるまちづくり」であります。

 はじめに、農水産業の振興について申し上げます。

 農林水産省が公表した、本市の令和元年市町村別農業産出額は、490億2,000万円で全国第6位となっております。

 引き続き全国トップクラスの農業産出額を維持していくため、労働力の確保、農業経営の安定化、生産性の向上を目指し、関係機関と連携してさまざまな施策に取り組んでまいります。

 園芸生産強化支援事業については、首都圏の食糧供給基地として、また、農業の高収益化を図るため、生産施設の整備やスマート化への機械等の導入に対する千葉県の補助事業に、市も上乗せして支援を行ってまいります。

 水田農業構造改革推進事業については、今後も米価の下落が予想されており、需要に応じた米の生産が求められていることから、畜産業が盛んな本市の特性を十分に生かして、飼料用米等の戦略作物の作付けに対する支援を行い、水田農業の経営安定を図ってまいります。

 家畜防疫対策事業については、県内でも本年1月に高病原性鳥インフルエンザが発生するなど、引き続き厳重な防疫対策が重要となっております。今後も、畜産物を安定供給するため、各農場での飼養衛生管理の徹底を図るとともに、各種防疫対策への支援をしてまいります。

 新規就農総合支援事業については、市単独による補助事業を取りそろえ、親元での就農者への支援のほか、市外からの新規就農者を積極的に受け入れ、農業者の確保、担い手の育成に取り組んでまいります。

 畜産環境フレッシュ事業については、各農場での畜産臭気に対する対策を進めるため、臭気を軽減する効果のある資材等の導入に対し支援を行い、環境の改善に取り組んでまいります。

 農業基盤整備については、水田の大区画化や担い手への農地の集約などを目的とし施工している県営土地改良事業飯岡西部地区、春海地区、豊和地区の早期完成に向けて、引き続き支援してまいります。

 有害鳥獣駆除事業については、イノシシなどによる農産物への被害防止や農村環境の保全を図るため、引き続き市の単独補助事業などで、対策を強化してまいります。

 次に、水産業の振興について申し上げます。

 水産業については、漁業共済制度や貝類の種苗放流などを推進し、漁業者の安定的な経営や水産資源の回復に努めてまいります。また、飯岡漁港内の施設改修や航路浚渫など、水産基盤の整備を推進してまいります。

 次に、商工業の振興について申し上げます。

 商店街活性化事業については、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、消費者の購買意欲の拡大を図り、地元商店街等の活性化につなげるため、令和3年度に引き続きプレミアム率30パーセントの共通商品券発行事業を行うほか、各商店街が実施するイベントなどの商業活性化に向けた取り組みを支援してまいります。

 工業振興支援事業については、立地企業の経営基盤の強化を図るため、工業団地内の既存の排水施設等をはじめとした共同管理事業への支援により、企業の生産環境の整備を進めてまいります。

 

◎基本目標2 結婚・出産・子育ての希望がかない、誰もが生きがいを持てるまちづくり

 第二は、「結婚・出産・子育ての希望がかない、誰もが生きがいを持てるまちづくり」であります。

 はじめに、保健の充実について申し上げます。

 がん検診等については、コロナ禍でも対象者が受診しやすいよう検診日を増やし、男女別の日程の設定や、実施方法を工夫するなど、感染予防対策を講じながら、受診率の向上を図ってまいります。

 感染症予防対策事業については、新型コロナワクチンの3回目接種を2月1日に開始いたしました。4月からは、働く世代が接種を受けやすくするため、夜間接種日を設けて対応してまいります。

 また、前年度同様インフルエンザ予防接種費用の助成の拡充、その他各種予防接種の実施、感染症に関する正しい知識の普及に取り組み、感染症の予防に努めてまいります。

 次に、スポーツの振興について申し上げます。

 新たな取り組みとして、誰でも自由に、自ら進んでスポーツに親しむことができるよう「あさひスポーツフェスティバル」を本年10月に開催します。

 市内複数のスポーツ施設で、家族や友人と気軽に楽しめるニュースポーツの体験や、障がいがある方でも参加できるパラスポーツなどを予定しております。

 次に、都市住民との交流を目的に開催してまいりました向太陽杯パークゴルフ大会については、市内の小・中学生、親子、一般の方などが大勢参加できるよう、市民向けの大会に変更して開催いたします。

 地域の活性化を目的に整備を進めてまいりました、旭市サッカー場については、本年4月にオープンを予定しております。なお、令和4年度はさらなる利用促進のため、照明設備の設置を予定しています。

 文化の杜公園テニスコートについては、利便性の向上を図るため、クレーコートから人工芝へ改修を行う予定であります。

 次に、子育て支援の充実について申し上げます。

 医療的ケア児及びその家族に対する支援については、昨年9月に施行された医療的ケア児及びその家族の支援に関する法律において、社会全体で支えるものと定められました。本市においても日常生活を営むために医療を要する状態にある児童が、保育所等の利用を希望する場合に、受け入れが可能となるよう、保育所等の体制を整備し、医療的ケアを必要とする児童の地域生活を支援し、児童福祉の向上を図ってまいります。

 市内に13か所ある公立保育所の再編については、施設老朽化による維持管理経費の増加や、少子化による利用児童数の減少など、さまざまな課題が生じていることから、旭市公立保育所在り方検討委員会や旭市立保育所再編計画策定懇談会からご意見をいただき、公立保育所の施設ごとの方針や施設全体の再編方針を定めた「旭市立保育所再編計画(案)」を作成いたしました。

 この計画案について、パブリックコメントを実施し、今後は、本年度中の計画策定に向け、最終調整を行い、公表してまいります。

 妊婦・乳幼児健康診査事業では、妊娠初期から乳幼児期まで定期的に健康診査を受けることで、健康状態を把握し、適切な治療や指導を受けられるよう検診費用の助成を行います。また、3歳児健康診査の視力検査用に機器を導入し、異常を早期に発見し、早期治療につなげてまいります。

 次に、学校教育の充実について申し上げます。

 教育の情報化推進事業については、引き続き、教職員の操作習得や授業支援などを行うICT支援員を民間委託し、効果的で効率的なICT活用の研究と実践を進め、コロナ禍における学習環境の速やかな整備と学力向上をはじめとする教育課題に取り組んでまいります。

 英語教育の充実については、令和4年度から、中学校の英語指導助手(ALT)と、小学校の英語教諭補助員(JTE)をそれぞれ増員し、中学校では授業での活用をさらに充実させ、小学校では新たに1学年、2学年及び6学年の外国語授業等での活用を進めるとともに、実用英語技能検定に係る補助を拡大し、コミュニケーション能力や英語学力の向上に取り組んでまいります。

 小・中学校の再編については、新型コロナウイルスの感染状況を考慮しつつ、地域ごとに説明会やアンケート調査を実施し、住民の意見を伺いながら合意形成に向け進めてまいります。

 次に、生涯学習の充実について申し上げます。

 大規模改修工事を進めてまいりました旭第二市民会館については、本年4月1日から複合施設「あさひ市民センター」としてオープンいたします。今後は、地域の拠点施設として、市民の活動を支援してまいります。なお、本施設に入る旭市地域職業相談室と旭市観光物産協会の移転については、本年5月下旬を目途に調整を進めてまいります。

 次に、芸術文化の振興・伝統文化の保存について申し上げます。

 文化振興事業については、コロナ禍で文化芸術に触れる機会が制限されている中、市民の文化意識の高揚を図り、優れた芸術文化に接する機会を増やすため、プロによる演芸など幅広いジャンルの芸術文化事業を展開してまいります。

 次に、青少年の健全育成について申し上げます。

 成人式開催事業については、本年4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられますが、本市では引き続き20歳を対象とした「二十歳(はたち)のつどい」として名称を改め、式典を開催してまいります。

 

◎基本目標3 ひとの定着・還流・移住の流れをつくり、人々が集うまちづくり

 第三は、「ひとの定着・還流・移住の流れをつくり、人々が集うまちづくり」であります。

 はじめに、交流の促進について申し上げます。

 スポーツ交流については、「旭市飯岡しおさいマラソン大会」を開催し、本市の知名度アップや交流を促進してまいります。

 次に、安全で快適な道路の整備について申し上げます。

 市道の整備については、安全で円滑な交通の確保と生活環境の改善を図るため、道路改良、排水施設整備及び維持補修工事など、計画的に取り組んでまいります。

 旭中央病院アクセス道の整備については、令和3年度内での全線供用開始を目指し、国道126号の交差点部の改良工事を進めております。

 飯岡海上連絡道の整備については、JR東日本千葉支社への委託により、鉄道横断工事を進めております。

 南堀之内バイパスの整備については、一部区間の改良工事と併せて、大利根用水路横断部に係る設計業務を順次進めております。

 千葉県により進められている銚子連絡道路の整備については、昨年8月に旭都市計画道路として決定及び告示され、引き続き、早期事業化に向けた準備等を進めていると伺っております。

 また、清滝バイパスの整備については、トンネルの掘削が完了し、トンネル内部のコンクリート工事が進められております。

 2路線とも、本市にとりまして重要な路線でありますので、今後も早期完成に向け、関係機関に要望してまいります。

 次に、安全・安心な水の供給について申し上げます。

 水道事業については、安全・安心な水道水を供給するため「旭市水道事業ビジョン」による長期計画に基づき、耐震化を考慮した既存施設の更新・改良や配水区域の適正化を実施してまいります。

 次に、公園の充実について申し上げます。

 公園については、市民が自然とふれあい、うるおいと安らぎをもたらす憩いの場として、安全で快適に利用できるよう適正な維持管理を行ってまいります。

 次に、居住環境の充実について申し上げます。

 秩序ある土地利用を図り、均衡のあるまちづくりを計画的に進めていくため、令和4年度より市全域を視野に入れた都市計画の見直しに向け、調査・検討業務に着手いたします。

 令和7年度までの4年間で調査・検討にかかる業務に取り組み、令和8年度の都市計画決定告示を目標にしてまいります。

 持続可能なまちづくりには、計画的な土地利用の実現と計画的なインフラの整備が不可欠と考えておりますので、市民の皆様との合意形成を図りながら、事務を進めてまいります。

 住宅リフォーム補助事業については、市民の居住環境の向上等を目的として実施しており、個人住宅のリフォームに対する補助を通じて地域経済の活性化を図ってまいります。

 空き家対策事業については、空き家等に対する施策を総合的に行うため、旭市空家等対策協議会を設置し、「旭市空家等対策計画」の策定を進めておりますが、協議会において協議が整い次第、パブリックコメントを経て決定する予定です。決定後は「旭市空家等対策計画」に基づく特定空家の認定、空き家の活用支援等、効果的な取り組みを実施してまいります。

 公共下水道及び農業集落排水については、施設の適正な維持管理を通じて、水質保全や生活環境の向上に努めてまいります。

 冠水対策排水整備事業については、近年の集中豪雨や台風等の対策として、イ地区サンモール西側の排水路整備を順次、進めてまいります。

 また、旭地域のハ地区及び海上地域の後草地区の冠水対策として、本年度に実施した測量業務を踏まえて、今後、具体的な対策を進めてまいります。

 蛇園南地区排水路整備事業については、引き続き地区内の冠水対策として、排水路の面整備工事を進めてまいります。

 次に、廃棄物の減量化と資源の有効活用について申し上げます。

 廃棄物の減量化と資源の有効活用については、限りある資源を有効に活用する循環型社会の実現を目指して、市民や事業者の皆様によるごみ減量化や3Rへの取り組みを引き続き支援してまいります。

 ごみ処理の広域化については、東総地区クリーンセンターが銚子市野尻地区に、東総地区最終処分場が銚子市森戸地区に完成し、本年度より稼働しております。

 今後は、中継施設の整備を進めるため、引き続き東総地区広域市町村圏事務組合及び構成市と連携を図ってまいります。

 次に、自然環境の保全について申し上げます。

 自然環境の保全については、きれいな旭をつくる運動を推進するため、きれいな旭をつくる会や環境ボランティア団体を支援し、市民やボランティア団体の皆様にご協力をいただきながら、身近な地域の環境美化の推進を図ってまいります。

 次に、洋上風力発電について申し上げます。

 昨年12月に銚子市沖における洋上風力発電事業者が選定され、今後は環境アセスメントなどを経て、令和10年に運転が開始される予定です。選定された事業者に対しましては、洋上風力発電を通じた本市への地域振興に協力を求めてまいります。

 

◎基本目標4 将来にわたって元気な地域をつくり、安全・安心で暮らしやすいまちづくり

 第四は、「将来にわたって元気な地域をつくり、安全・安心で暮らしやすいまちづくり」であります。

 はじめに、高齢者福祉の充実について申し上げます。

 高齢になっても住み慣れた地域で自立した暮らしが続けられるよう、介護予防の普及啓発を行うとともに、高齢者が地域のつながりの中で互いに声を掛け合い、生活機能の低下を予防するための「通いの場」の立ち上げ支援や、生活機能を向上させるための介護予防サービスの拡充に取り組むなど、今後も地域での支えあいの仕組みづくりや、介護予防・日常生活支援体制について構築してまいります。

 次に、消防・防災力の強化について申し上げます。

 消防庁舎整備事業については、消防体制の充実を図るため、海上分署と飯岡分署を統合し、両分署の中間地点に統合消防分署庁舎を建設することといたしました。

 令和4年度は、設計業務委託を予定しており、令和6年度中の運用開始を目指しております。

 また、消防力の強化を図るため、新たに地上型耐震性貯水槽を干潟地域入野ふれあいセンターへ設置し、火災発生時には消火に必要な水を消防隊へ供給することにより、迅速な消火活動を図ってまいります。

 火災予防については、住宅用火災警報器を設置する後期高齢者世帯に対する助成事業を行うとともに、住宅用火災警報器の普及啓発を推進し、市民の防災意識の高揚を図ってまいります。

 次に、消費者の保護について申し上げます。

 消費者保護対策については、多様化する消費者トラブル等に対応するため、消費生活相談員のスキルアップに向けた各種研修の充実を図るとともに、関係各課や関係機関と連携を図りながら、引き続き消費生活センターにおける相談体制のさらなる充実・強化に努めてまいります。

 また、消費生活被害を未然に防ぐため、広報紙等による啓発活動のほか、消費生活サポーターとの連携による幅広い年齢層への情報提供を行ってまいります。

 

◆ 行政改革アクションプラン ◆

 次に、行政改革の推進について申し上げます。

 行政改革の推進については「第4次旭市行政改革アクションプラン」を指針として、第2期総合戦略の実現に必要な、将来にわたって持続可能な行財政運営基盤の確立に向け、職員一丸となって取り組んでまいります。

 自主財源の安定的な確保については、税を中心とした債権の回収に、積極的に取り組んでおりますが、今後も市民負担の公平性を確保するため、債権所管課相互の連携を図りながら、徹底した収納業務に努めてまいります。

 すべての公共施設の在り方や具体的な運用については、「旭市公共施設等総合管理計画」に沿って、市民のニーズや市を取りまく社会状況の変化を的確に把握しながら、資産コストの縮減と公共施設の最適な配置を目指してまいります。

 

■3 予算編成方針

 次に、令和4年度の予算編成方針について申し上げます。

 本市の財政状況は、これまで着実に推進してきた行財政改革などにより、令和2年度決算においても良好な結果となったところでありますが、令和4年度は、市税等の増が見込まれるものの、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響の長期化などから、今後の歳入を取り巻く環境は厳しくなることが予想されております。

 一方、歳出面においては、人口減少や少子高齢化対策、安全・安心なまちづくり等を積極的に推進する中、社会保障関係費の増加や新型コロナウイルス感染症への対応、公共施設等の維持・更新経費の増加、「生涯活躍のまち形成事業」など、市政発展のため必要不可欠な事業の進捗により、財政需要の増大が見込まれております。

 このような状況を踏まえ、令和4年度の予算編成にあたっては、新型コロナウイルスの感染拡大防止に努めつつ、「第2期旭市総合戦略」に掲げる4つの基本目標の実現と、「チーム旭でまちづくり」の推進に向け、関連する諸施策を着実に実施することを基本とし、引き続き本市のさらなる発展を目指して、一般会計の予算額を287億1,000万円としたものであります。

 特別会計は、病院事業債管理、国民健康保険事業、後期高齢者医療、介護保険事業で177億6,500万円、企業会計は、水道事業、公共下水道事業、農業集落排水事業で29億6,425万1,000円となり、市全体の当初予算の規模を494億3,925万1,000円としたところであります。